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『復讐の幻想曲(ファンタジア)』8(ライトノベル)


 ルーン城の四層目。国王の部屋前。
「国王! アルタイル国王!」
 一人の兵士が慌てた様子で、扉を叩いていた。
「おい、貴様っ!」
 その兵士の横、廊下の奥から怒鳴り声が響いた。兵士はそちらに目を向け、すかさず敬礼をした。
「お疲れ様です、グライン将軍!」
 グライン将軍と呼ばれたガタイのいい男はオールバックの髪を一度かき上げてから、兵士に歩み寄った。大きな手で、兵士の顔面を掴む。
「貴様、時間を考えろ。国王は就寝中だ。それに、国王は今ご病気なのだぞ? 貴様のせいで国王になにかあったらどうするつもりだ?」
 左眉から眉間、右頬へと走る傷跡のついた顔を、兵士に近づけるグライン将軍。その両眼は凶悪につり上がっていた。
「……す、すひまへん」
 震えながら兵士が謝罪の言葉を口にすると、グライン将軍はようやく手を離した。兵士の頭にはくっきりと赤い痕がついていた。
「だいたいな、いつも言っているだろう。報告は、国王に伝える前にまず私にしろと」
「は、はい! すみませんでしたっ」
「で、なんだというのだ? 先程の盗賊団のことがなにかわかったのか?」
「いえ……そんなことより大変なんです。姫が……スピカ姫がいません!」
「なんだとっ……?」
 グライン将軍はここが国王の部屋の前だということを思い出し、声を潜める。
「……貴様、それは本当か?」
「はい。親衛隊の秋実円火が言っていましたのでたしかかと……」
「秋実円火……ああ、あの姫のお守りか。……ふむ、わかった。詳しい話が聞きたい。とりあえず移動するぞ、こっちに来い」
 黒いマントを翻らせ、グライン将軍は歩き出した。
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まことにすみません・・・

今更、やっと分かりました。
星、ですね。
スピカ姫、アルタイル。
おおおおう、ギリシャ神話のようだ。

ふふふふふ。
これは神話調のハナシかな?

もう一度原書(あ、ギリシャ神話ってこってす)を読み返してみようかという気になります。
神話って、日本のものもだけど、なかなか良い素材ですな。
なんつって、関係ないかも~(^^;

復讐。
これがどう結びついて、どんな幻想曲が奏でられていくのか、ますます楽しみです。
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