『遺書』(四コマ小説)
1
兄さんが出かけたのをいいことに、俺は兄さんの部屋に忍び込んだ。
目的は新作ゲームだ。兄さんのやつ、俺にはやらせてくれないからな。
ゲームを探している時、ふと勉強机の上にある紙が気になった。
2
『遺書』と、その紙には書かれてあった。
『マジでっ?』と俺は叫び、遺書に書かれてある文章を慌てて読む。
『もう疲れた。俺は死ぬことにする。』
そんな出だしで、これが本物の遺書だと知り、俺は愕然とした。
3
長々と書かれた遺書の内容を要約すると、『ミュージシャンを目指していたが、無理だと悟って自殺する』というものだった。そういえば兄さん、エレキギターを弾くのが趣味だったもんな。
でも、ミュージシャンを目指してたなんて、全然知らなかったよ……。
あんまり仲良しの兄ではなかったが、やはり死ぬとわかると悲しかった。
4
なんとか兄さんを助けようと思い、外に出るために身を翻した。
その時、風圧で『遺書』が床に落下し、裏返った。
『『遺書』という曲を作ってみたが、売れるだろうか? 明日友達に訊いてみよう。』
『遺書』の裏に書いてあったメモを見て、俺は『売れるわけねぇよ……』と呟いた。
おわり
兄さんが出かけたのをいいことに、俺は兄さんの部屋に忍び込んだ。
目的は新作ゲームだ。兄さんのやつ、俺にはやらせてくれないからな。
ゲームを探している時、ふと勉強机の上にある紙が気になった。
2
『遺書』と、その紙には書かれてあった。
『マジでっ?』と俺は叫び、遺書に書かれてある文章を慌てて読む。
『もう疲れた。俺は死ぬことにする。』
そんな出だしで、これが本物の遺書だと知り、俺は愕然とした。
3
長々と書かれた遺書の内容を要約すると、『ミュージシャンを目指していたが、無理だと悟って自殺する』というものだった。そういえば兄さん、エレキギターを弾くのが趣味だったもんな。
でも、ミュージシャンを目指してたなんて、全然知らなかったよ……。
あんまり仲良しの兄ではなかったが、やはり死ぬとわかると悲しかった。
4
なんとか兄さんを助けようと思い、外に出るために身を翻した。
その時、風圧で『遺書』が床に落下し、裏返った。
『『遺書』という曲を作ってみたが、売れるだろうか? 明日友達に訊いてみよう。』
『遺書』の裏に書いてあったメモを見て、俺は『売れるわけねぇよ……』と呟いた。
おわり
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