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『カギビト』32(ライトノベル)


「あんたいつまでついてくるのよ?」
「いや、別についていってるわけじゃないって。ここまではみんな同じルートだろ?」
 緋色達はげた箱に到着していた。靴に履き替える。
 明らかに不機嫌な舞依は桐崎を睨む。
「あんたまさか緋色と一緒に帰ろうとか思ってない?」
「お、思ってねぇよ!」
 桐崎の顔が見る間に赤くなっていく。そのせいで嘘は簡単にばれた。
「ふ~ん。じゃあ先に帰っていいわよ?」
「え?」
「お先にどうぞ。あたしは緋色と二人で帰るから」
 舞依は不敵に笑い、鋭い瞳で桐崎を射抜く。
「わ、わかったよ。帰るよっ!」
 半泣きで桐崎は出て行った。駆けているのですぐに見えなくなる。
「そういえばあいつ野球部なのよね……」
 呟いてから、舞依はバシッと手を叩いた。
「よし。やっと落ち着いたわね。じゃあ帰りましょう」
「…………」
 緋色は放心していた。
「緋色?」
 舞依に肩を叩かれ、緋色は小さく飛び跳ねた。
「ひあっ……? あ、舞依ちゃん、なに?」
「どうかしたの?」
「ううん。なんでもないよ。行こっか?」
「……そうね」
 仲良く手を繋ぎ、緋色と舞依は歩き出す。
 外は日が沈んでいて暗い。そんな中、生物室の照明だけが煌々と輝いていた。
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なんだか不気味なまま…

それでも、日常が流れていく…
そして、このまま年末に突入するのダ~!
(それがどーした…)

解剖、分解、ってそうか。理屈は同じだね。
細部を知りたいとか構造を知りたいとか、知的興味であろうと狂気であろうと生きるため(食べるため)であろうと、命を奪うことは同じ。

なんだか、哲学的なことまで思考が飛びそうですが、まだまだいろんなことが静かに進行しそうですね。

fateさんへ

うぅむ、fateさんのことめっちゃ好きです!!
変な意味ではないですよ……?ww
『カギビト』を読んでくださるその優しさに、ゆない。は感動しているのです!!
いつもいつもありがとうございます!!

できれば、終わりまでお付き合いくださいませ!!
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