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『カギビト』30(ライトノベル)


「う~ん、氷鉤が怪しいのは明白なんだけど……」
「決定的な証拠がないんだよね~」
 緋色が蒼眞のライブを観に行った日から約一週間後。夕日差す放課後の教室で、緋色と舞依は話し合いをしていた。これは、舞依の部活がない日は定番となっていて、議題はほとんどが氷鉤蒼眞についてだ。
「でもライブの時緋色が体験したことはかなり不思議よね?」
 緋色は舞依にあのライブの時のことを全て話していた。蒼眞の『クール』としての素顔や、緋色の前に現れた見えない壁などだ。
「うん、やっぱり氷鉤くんにはなにか秘密があるよ」
 しばらくの間二人はうんうんと頷き合った。そこでいつものように視線を交わし、
「「はぁ……」」
 そしてため息。これが緋色達の最近の行動だった。
「帰ろか?」
「うん」
 緋色と舞依は教室を出ることにした。毎度のように今回も答えがでなかったからだ。
 二人は並んで廊下を歩く。時間も時間なので、他に生徒はいなかった。静かな階段を下りていく。
「うあぁぁぁ……!」
 静寂を破ったのは男性の悲鳴。
「な、なに?」
「下の階から聞こえたわよね? 急ぎましょう」
 舞依は緋色の手を引いて駆け出す。
「どこだろ?」
 二階の廊下に到着。辺りを見回すも、人影はどこにもない。
 と、少し先の教室から坊主頭の男子生徒が飛び出してきた。遠目からでも彼が慌てているのが窺える。男子生徒は緋色達を発見するとまっすぐに近づいてきた。
「き、清谷に夏代、い、今、今……」
 明らかに混乱している男子生徒は緋色達のクラスメイトだった。
「ちょ、落ち着きなさい!」
「だ……だって、今、そこで……」
 舞依がなだめても男子生徒が落ち着く様子はない。
 舞依の瞳が鋭くなったのがわかり、緋色は咄嗟に二人の間に入ろうとする。
 しかし、
「落ち着きなさーい!」
 鈍い音とともに男子生徒が後ろに吹っ飛んだ。
「あ~あ……遅かった……」
 そう漏らす緋色の目の前には、拳を振りきった舞依がいた。
「舞依ちゃん……」
「あ、あははは……」
 頬をかく舞依の足元で、男子生徒は完全にのびていた。
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No title

なんだか最近「カギビト」が
二つくらい記事を挟んで書かれてるような・・・

それとも勘違いですかね?

No title

すげ!!!

過激なんねwww

こういうのも面白いわwww

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