FC2ブログ

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

『カギビト』10(ライトノベル)

「緋色ちゃん可愛い……」
 木塚はいつものように緋色を観察していた。同様に佐山も緋色を見る。
「でもなんか今日難しい顔してるね。なんでだろ?」
「確かに……。けど悩ましい表情もこれはこれでナイス。緋色ちゃんイズキュート」
「拓……」
 相変わらずの親友の態度に、佐山はあきれるしかなかった。
 と、そんな木塚に目をつける教師。
「じゃあここを……木塚、答えてみろ」
「はいっ?」
 似合わない金髪を揺らし、木塚はとっさに立ち上がった。だが、わかるはずがない。ずっと緋色を見ていたのだから。
「わ……わかりません……」
 情けなく俯く木塚を、佐山はにやにや顔で見た。
「おいおい……ちゃんと聞いてろよー? じゃあその後ろ、佐山」
「えぇっ?」
 完全に不意打ちだった。苦笑する佐山。
「わかりません……」
 今度は木塚が笑う番だった。ヘラヘラ顔を佐山に向ける。
「まったく……。おい木塚! 笑ってんじゃない!」
「うっ? は、はい……」
 クラス全員がドッと笑った。木塚と佐山は顔を赤くし、動揺している。
「どうしようもないなおまえら二人は……。えー、じゃあその後ろの氷鉤、答えてみろ」
 蒼眞はゆっくりと立ち上がった。と同時にクラスの笑いも収まる。
「仁徳天皇です」
 涼やかな声が教室に響き渡った。
「そう。この日本最大の古墳は仁徳天皇の墓だ。テストに出すからよく覚えておくように。特にそこの二人はな」
 また教室全体に笑いが湧き起こった。
 蒼眞はそんな喧騒の中着席。空を眺めた。
 そのやり取りの間、緋色は蒼眞を凝視していた。あの涼やかな声、首にかけたヘッドフォン。今まで氷鉤蒼眞という人物などあまり気にならなかったのに、なぜだか目が離せなかった。
「う~ん……」
 緋色がまた首を傾げた時、チャイムが四時限目の終わりを告げた。
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

なぞなぞ~

いえ、そういう意味じゃなくて。
(どーゆー意味???)
まだまだ謎だらけ! とここまできてfateは呻る。
んんんっ??? どゆことかな~?

でも、fateは謎は謎のままで楽しむから、謎解きしたり考察したりはしない。
今後の展開をただひたすら楽しみにしております!

No title

仁徳天皇

なんかつい大山天皇って言ってたあの頃・・・

まあ、今のことは忘れてくださいな。

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

にゃはぁ


蒼眞くんの声が聴きたくてしょーがない///
プロフィール
ゆない。と申します。

ゆない。

Author:ゆない。
ゆない。です! 作家を目指してます!

Author:ワキオ
ゆない。と共に作家を目指しています!

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
読者様カウンター
訪問ありがとうございます!
ランキング
ゆない。のランキングです。

FC2Blog Ranking

ブロとも一覧
ゆない。のブロともですよ!

kitutukiブログ~みんなの趣味日記~

Stories of fate

君の知らない玉手箱

草を食む時間 ~The Grazing Time~

ajggjgjgdrikdikfff

月と氷

ようこそここへ!

夢の島を遊ぶ

あかねいろ*

かき氷2色スペシャル

カミツレが咲く街で

空のぺえじ

狂原さんのクルクル日記
アクセスランキング
[ジャンルランキング]
小説・文学
4296位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
オリジナル小説
1078位
アクセスランキングを見る>>
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ゆない。がオススメするブログです! こちらもぜひ!
ブロとも申請フォーム
皆さんブロともになってください!

この人とブロともになる

QRコード
QR
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。