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『かくれんぼ』(四コマ小説)

 1
 夏の夕暮れ時、幽霊が出ると噂の空き地に、四人の男女がいる。見た目から推察するに、小学六年生程度だろう。
 四人は肝試しも兼ねて、その空き地でかくれんぼをすることにした。
 オニになった加奈子(かなこ)以外の三人が、空き地に広がった。

 2
 目を瞑った加奈子が『もういいかい?』と訊くと、『まぁだだよ』という二つの声。
 おかしいな、と加奈子は思う。
 三人の声が聞こえるはずなのに、聞こえた声は二つだった。準備ができたのなら、『もういいよ』と言うはずなのに……。

 3
 再び加奈子が『もういいかい?』と言うと、『まぁだだよ』という声は一つになった。
 三度呼びかけた時、ついに声は聞こえなくなった。
 サァと風が吹いた。冷たい風は、加奈子の中に生まれた不安を増幅させる。

 4
 今一度『も……もういいかい?』と尋ねても、応じる声はなく、加奈子は震え上がるような恐怖を感じた。
 『もういいかいっ?』と、泣きそうになりながら声を張り上げた。
「モうイいよ」
 友達の誰の声でもなく、それどころか人間の声とも思えないような低い声が、背後から聞こえた。

おわり
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『遺書 ―― ANOTHER STORY』 (四コマ小説)(まるい色さん作)

 1
 ……筆跡を真似た『からくりの遺書』と、そこに仕組まれた“7:3”のシナリオ。……





 偽りの『遺書』の裏にまで眼を通す弟の姿を、隠しカメラは聢と捉えていた。
「弟が、『からくりの遺書』の表だけを読むであろう“7”。これは、アイツが自殺したという設定、70パーセントの確率だ。弟が、『からくりの遺書』の裏までも読むであろう“3”。こっちは、アイツがまだ何処かで栖息しているという設定、30パーセントの確率だ」
 いやしかし、弟が確率30パーセントの道筋を選択することになろうとは……、これでいよいよ手筈は整った。

 2
 忍び足、徐徐に近づいてくる部屋のドア。中からは、コントローラーの操作音だけが、弱々しくも明亮に潜在してくる。今回のゲームソフト、どうやら弟は気に入っているようだ。
 リビングへ戻り、彷徨い巡らせる想い。弟との関係性そして、これからのこと。

 3
 ゲームをしていたアイツ、エレキギターを弾いていたアイツ、その他諸々のアイツ、すべては作り話、そもそもアイツなんて、いや、兄なんて初めから……、存在しないのだ。それは、男兄弟を欲しがっていた弟の、勝手な妄想、そしてそこへ、弟に優し過ぎたひとりの人間が、付加し続けて来た数々の人となり。
 両親が、不慮の事故によって他界したあの日を境に、弟のメンタリティーは、遠く手の届かないところにまで押し遣られてしまった。終焉の見えないこの状況を打破すべく、今まで、兄が書いたということにしてきた文字を真似て作った遺書と、その中に仕組んだシナリオ。

 4
「あっ! ビックリしたぁ。急に思いっきりドアを開けるんだもの。どうしたの? なんだか嶮しい顔しちゃって」
「俺、全部分かってるんだぜ。この遺書が偽造だってことも、あの裏部屋に隠しカメラが、設置してあることも。そろそろ止めにしないか? 俺もう、限界だよ。正気に戻ってくれよ! 父さんや母さんがいたころの、あの明るくて社交的な姉さんに……」

―――――――――――――――――――――――――――――――――――

「ねぇ、あなた。こんな四コマ小説作ってみたんだけど、どうかなぁ。これ、外伝、アナザーストーリーなんだ。本編はね、ゆない。さんという人が作った『遺書』っていう四コマ小説。

場所はここ→ http://yunai777.blog.fc2.com/ 」

「ふぅ~ん、まぁ、いいんじゃないの。ここをクリックすれば、ゆない。さんって人のブログが見れるのか。じゃあ今から早速、行ってみるとするか!」




――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 ↑この素晴らしい作品はゆない。の尊敬する人物、まるい色さんが書いてくださったものです!
 以前にゆない。が掲載した四コマ小説、『遺書』という話の外伝として作ってくださったのです!
 ゆない。は感激です!! ゆない。の拙作より全然素晴らしいじゃないですか……ww

 まるい色さん、本当にありがとうございました!!

 この作品をおもしろいと感じたそこのあなた! まるい色さんのブログに急げ!!
 ゆない。のブログのリンクから行けますよ!!

『彼が4(よん)でいる』(四コマ&四重奏小説)

 1
 彼は誰時、彼女は決まって魘される。禍禍しくも不可思議な妖夢、デジャヴュな4分間に。
 ベッドサイドテーブル、刻まれる午前4時44分、彼女の眼差しの奥に、もはやその刻限は匂わない。暗くもあり、明るくもある、おぼろかなる薄藍色が、唯々、女の全身を刺すように包み込んでいるだけだった。

 2
 キイーッと、いつものように、わずかな音を立てて部屋の窓が開く。
 だが、その日は一つだけ、普段と異なるできごとがあった。
 彼女がその音に気が付いて、目を覚ましたのだ。
「えっ?」

 3
「ようやく僕に気が付いてくれた?」
「あなたは……誰?」
「夜毎、というよりも、明け方のころにあなたが見る夢。あなたは覚えていないの? 僕はいつもあなたを呼んでいたんだよ」
 遠く遠くのようにも、すぐ近くにも見えるあの部屋はどこにあるのか、あの窓はどこに向かって開かれているのか。

 4
「私を……、呼んでいた?」
「そうだよ。ずっと、呼んでいた。君を、待っていた」
 彼は誰時、光であり闇である。
 しかし、その先、光で溢れる。

おわり

----------------------------------------

スタッフロール↓

ドラム(一コマ目)担当・『まるい色』さん

ベース(二コマ目)担当・『ダメ子』さん

ギター(三コマ目)担当・『あかね』さん

ボーカル(四コマ目)担当・『狂原』さん

曲名(タイトル名)考案者・『まるい色』さん。←ゆない。が頼んで命名してもらいましたw

編曲者・『ゆない。』←例によって例のごとく、今回もほとんどなにもしてないですww 地味に修正しただけです。

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参加してくださった皆様、本当にありがとうございました! 心よりお礼を申し上げます!
皆様のおかげで、最高の作品ができました!!

『わがまま彼女』(四コマ小説)

 1
 アタシはわがままな女。自分勝手で、アタシが世界に合わせるんじゃなくて、世界がアタシに合わせるべきと信じて疑わないくらいにね。
 そんなアタシにも彼氏はいるわ。アタシの言うことをなんでも聞いてくれる従順な彼が。

 2
 アタシが『お腹空いた』と言えば、ご飯を出してくれる。朝から晩まで家でゴロゴロしていても、なにも文句を言わない。
 アタシは彼の手伝いを一切しない。でも、彼は笑顔で、アタシの世話をしてくれる。

 3
 要するに彼は、アタシを心の底から愛しているのよ。
 アタシがちょっと病気になった時なんて、すぐ近くの病院まで泣きながら連れていってくれたのよ? さすがに恥ずかしかったわ。
 でも、そんな彼をアタシも好き。

 4
 彼が帰ってきたから、アタシは玄関まで行って出迎えた。
 彼はすかさずアタシの頭を撫でてこう言う。
「おまえは世界で一番可愛いよ。最高の猫だよ」
 アタシは嬉しくなって『にゃあ』と鳴いた。

おわり

『変な客』(四コマ小説)

 1
 変な客だなって思ってた。男の人なのに、一週間続けて私のバイト先である花屋に来るんだもん。
 ううん、男の人だって花屋に来ていいんだけど、注文が変わってるんだ。
 あ、今日も来た。

 2
「こんばんは。今日もオススメの花を一輪だけ買います。いつものようにこの店に保管しておいてください」
 ほら、七日連続で花を一輪だけ買ってくなんて、やっぱり変だよ。しかも買っておきながら店に置いておいてなんて……。
 私はそのつど『オススメの花』を紹介しなくちゃならない。

 3
 それにしても、いったいなぜそんな買い方をするのか、気になって尋ねたら、彼は『ある人へのプレゼント用です』と笑った。
 恋人とか奥さんに渡すのかな?
 思案しながら、私は会計を済ませ、いつものように花を保管しておいた。店の倉庫には、私が独断で選んだ花でできた組み合わせバラバラの花束があった。

 4
 次の日も彼は来て、お馴染みの注文をしたかと思ったら、今までの花を全て引き取ると言い出した。
 私は了承し、倉庫から花束を持ってきて彼に差し出した。
「いえ、僕はいりません。それは、あなたのための花束です。花に囲まれて、でも花よりも美しいあなたに惚れました。どうか僕と付き合ってください」
 こののち、彼が私の旦那さんになるということは、その時の私には予想も……ちょっと予想していた。

おわり

『遺書』(四コマ小説)

 1
 兄さんが出かけたのをいいことに、俺は兄さんの部屋に忍び込んだ。
 目的は新作ゲームだ。兄さんのやつ、俺にはやらせてくれないからな。
 ゲームを探している時、ふと勉強机の上にある紙が気になった。

 2
 『遺書』と、その紙には書かれてあった。
 『マジでっ?』と俺は叫び、遺書に書かれてある文章を慌てて読む。
『もう疲れた。俺は死ぬことにする。』
 そんな出だしで、これが本物の遺書だと知り、俺は愕然とした。

 3
 長々と書かれた遺書の内容を要約すると、『ミュージシャンを目指していたが、無理だと悟って自殺する』というものだった。そういえば兄さん、エレキギターを弾くのが趣味だったもんな。
 でも、ミュージシャンを目指してたなんて、全然知らなかったよ……。
 あんまり仲良しの兄ではなかったが、やはり死ぬとわかると悲しかった。

 4
 なんとか兄さんを助けようと思い、外に出るために身を翻した。
 その時、風圧で『遺書』が床に落下し、裏返った。
『『遺書』という曲を作ってみたが、売れるだろうか? 明日友達に訊いてみよう。』
 『遺書』の裏に書いてあったメモを見て、俺は『売れるわけねぇよ……』と呟いた。

おわり

『一閃(ともしび)』(四コマ&四重奏小説)

 1
『え~、次は、みなさんがここでしか言えないような秘密を暴露するリスナーからの投稿コーナーです』
 毎回トンデモな秘密が飛び出すお気に入りのコーナーに、俺は聞き耳を立てる。
『え~と、ペンネーム『明日からのことなんてもう知らない』さんからのおはがきです。〇〇県の18歳、女の子からですね』
「なんてやけくそなペンネームだよ。しかも地元だし。同じ学校のヤツだったらおもしれーけど……そんなわけないか」

 2
『“私には、同じ学校で同じクラスの好きな人がいます”』
 何だ、ただの愛の告白か。
 俺は一気に興味をなくす。
「こんなつまんねぇ秘密じゃなくて面白いものやんなきゃ、リスナーが減っちまうぞ……」

 3
『“実は、その好きな人は□□学校の△クラスにいる人なんです”』
 へ~、そうなんだ。
 って、俺のクラスじゃねーか!
 案外、俺のことだったりして……さすがにそれはないよな……ハッハハ。

 4
『“その人、車に踏み潰された空き缶みたいな顔してるくせに、体はどこから見てもゾウリムシなんです!”』
「何じゃそりゃ! そんな妖怪みてぇなヤツどこにいるんだよ、一度でいいから見てみたいわ! ……って俺じゃねーかそれ!!」
 そして暇(いとま)なく爆発させた歓喜の雄叫びが、俺自身に残るエネルギーの最後の一滴を絞り取った。
 享年95、77回もの足踏みをしてきた老い耄れ高校生は、女子生徒のイニシャルを繰り返すスピーカーの告白に看取られながら、蕭やかに旅立った。

おわり

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スタッフロール↓

ドラム(一コマ目)担当・『日向 ソラ』さん

ベース(二コマ目)担当・『箒草 ありす』さん

ギター(三コマ目)担当・『kitutuki』さん

ボーカル(四コマ目)担当・『まるい色』さん

曲名(タイトル名)考案者・『まるい色』さん

編曲者・『ゆない。』←ほとんどなにもしてないですが……ww ちょこっと体裁をそろえただけです。

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参加してくださった皆様、ありがとうございました!!

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四重奏小説の第二回、参加者あと三人募集中です!! これを読んで興味を持ったそこのあなた! 参加待ってます!!

『あと一週間』(四コマ小説)

 1
「旦那さん、あと一週間ですね」
 医者の部屋から低い声が響いた。
 『そんな……』という俺の奥さんの声。
 二人の会話を、廊下で盗み聞きしていた俺は、重い足取りで自分の病室に向かった。

 2
 まさか、余命があと一週間だったなんてな……。
 俺は病室のベッドで横になり、窓からの景色を眺めていた。
 結婚して一年、まだまだこれからだったのに、もう終わりかよ。人生なんて、短いもんだな。

 3
 簡単な手術のはずだった。仕事中に階段で転んで、肋骨を折っただけなのだ。なのに、骨がどこかの内臓にでも刺さったのか、余命一週間と来やがった。
 やがて、病室のドアが開いて、愛する奥さんが沈んだ表情で入ってきた。

 4
「……わかってるよ。あと一週間なんだろ?」
 先んじて俺が言うと、『なんで知ってるのっ?』と奥さんは目を丸くした。
「あと五日であなたの誕生日なのに、このままだと病院で誕生日を祝うことになりそうで残念だよね。お医者さんの話だと、退院まであと一週間だって」
 俺は『なんだよ……』と呟きながら、涙を流していた。

おわり

『サンタさん』バージョン3(四コマ小説)

 1
 まさか、サンタが実在するとは思わなかった。
 しかも、今年で二十歳になる俺のところにも来るなんて……。
 だけど、このサンタ、四つん這いになってトナカイを背中に乗せていて、尋常じゃなく奇妙だ。
 俺んちに来るなり『メリクリことよろ!』と叫んだのは、サンタの背中に悠然と立つトナカイだった。

 2
 ……と、トナカイって喋れるんだ……っていうか、『ことよろ』はまだ気が早い。
 あきれる俺の前で、トナカイが『さぁ、プレゼントをおくれ!』と言ってきた。いや、おまえプレゼント貰うほうなのかよ……。
 『つーか、なんでトナカイがサンタの上に乗ってんだ?』と尋ねたら、『いつもオレが下でムカつくから、ムシャクシャしてやった』とトナカイは答えた。

 3
 最近のトナカイの考えることはわからん……。
 一方のサンタはというと、屈辱的なポーズをしているというのに、なぜだか恍惚の表情を浮かべていた。このサンタきっとMだな。
 その後、なんとなく打ち解けた俺たち二人+一頭は、一緒にテレビなんぞを見て盛り上がった。

 4
 で、夜も更けてきた頃、トナカイとサンタは『来年また来るわ!』と言って帰っていった。
 そこで、俺は目が覚めた。
 『なんだ、やっぱ夢かよ……』と思ったら、机の上に『メリクリ』というメッセージカードと、『うまい棒』二本が置いてあった。
「あいつら…………ケチだな」

おわり

『サンタさん』バージョン2(四コマ小説)

 1
 今晩、僕の家にサンタさんが来てくれる。パパやママは『良い子のところにはサンタさんが来る』と言ってたもん。
 真っ赤な服を着て、白い大きな袋を抱えた男の人、それがサンタさんなんだって。僕の欲しい物を知っていて、プレゼントしてくれるらしいんだ。

 2
 もういつもならとっくに寝てる午後九時だけど、今夜の僕は眠ってない。
 サンタさんに会うためだ。
 サンタさんにプレゼントをもらったら、『ありがとう』って言うんだ。
 ワクワクしていたら、ガタンと階下で物音がした。

 3
 『来た!』と思って下の階に下りたら予想どおり、サンタさんが待っていた。
 真っ赤な服に、大きな白い袋を抱えているから、間違いないよ。
「サンタさん! プレゼントちょうだい!」
 僕がそういうと、サンタさんはびっくりした顔をした。

 4
 明朝。寒い日だった。
 どこかの家のテレビから、ニュースキャスターの声が響く。
『昨夜、○○県××市△△町の□□さん宅で強盗殺人事件が起きました。一家三人を殺害した犯人は、□□さん宅にあった金品を奪って逃走中。目撃者の証言によると、犯人は血で真っ赤に染まった服を着て……』

おわり
プロフィール
ゆない。と申します。

ゆない。

Author:ゆない。
ゆない。です! 作家を目指してます!

Author:ワキオ
ゆない。と共に作家を目指しています!

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