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『水泡』(詩)

 水泡のようなものだ 人生など

 底で生まれて浮き上がり 水面に出たら弾けて消える

 儚いものさ 歯がゆいこの世

 願望に届かず 水泡に帰す

 全ては夢となり散り 泡となり消える

 あらゆる経験 あらゆる感情

 最初から意味などなかったかのように さよなら無愛想なこの世界

 別れを告げて水面に ブクリと浮上していった

 一番上で弾けると 思っていたのに予想外

 シャボンのように宙に舞い 空へ空へと昇ってく
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『雨の意味』(詩)

 落ち込んだ時に限って 雨というやつは落ちてくる

 なにかを失敗した時 悲しい時 これみよがしに雨は降る

 どうして悲哀を増やすのか なぜさらに気持ちを沈めるのか

 雨なんて嫌いだ

 なのに今夜も雨 安物の傘に当たる雨粒が 耳障りな音を立てる

 泣くのをやめろ

 怒りが込み上げてきた

 傘を投げ捨てる 雨空を見上げた

 泣くのをやめろ

 叫んでいた 雨粒が瞳に入り 涙と混ざって落ちていく

 泣くのをやめろ

 もう一度叫んだ時 空に響いた声が こちらに帰ってきた まるで雨空が叫んだみたいだった

 我に返った 気づいた

 空が泣いているのは 嘆いているからだ 俺が悲しんでいることを 嘆いているからなんだ

 空は一緒に泣いている

 泣きながら言っている 泣くのをやめろと

 傘を拾った 目元を拭った

 足を前に 手を前に 気持ちを前に

 俺が涙を堪えれば 空も涙を堪えるさ

 家に着く頃には 雨は完全にやんでいた

 雨雲の合間に 月が見えた

 明日の天気が わかった

『水面に映る』(詩)

 朝

 雨がやんだ

 涙が乾いたのと同時だった

 溢れる水分がなくなっただけで 悲しみが消えたわけではない

 心にはまだ雨が

 まだ雨が降っている

 薄暗い自室の窓から 雨上がりの空が見えた

 雲間から射し込む光 暗黒に包まれていた世界を 淡く照らす

 外に出たくなった

 くすんだ靴を履いて 出る 歩き出す 駆けていく

 どこに向かっているかはわからない

 行った先になにがあるかもわからない

 けれど 走りたかった 走っていたかった

 水溜まりを踏んだ 跳ねた水滴が 頬を打った

 足が止まる 足元を見る 水溜まりに広がっていた波紋が 徐々に収まる

 鏡のような水溜まりに 空が映った

 青い空だ 雨を吐き出した後の 透明感のある青

 世界の理を知った

 雨が降っても いつかは晴れが来る

 それなら 涙が降ったその後にも 晴れの日は訪れる

 わかった

 わかったら 笑っていた

 顔についていた水滴を拭う

 心の雨が やんだ
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