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『始まりはいつも』(詩)

あきらめた

なにかを

なにをあきらめたかは 思い出したくもない

終わった

なにかが

なにが終わったのか 考えるのも嫌だ

これで終わり?

そう終わり

……終わり?

なにが?

ここが 今のこの場所が終わりなら

どうして前に道がある?

まだ続いている 道は続いている

遠過ぎて先が見えない

この道の先にはなにがある?

知りたい

ならば前に進もう 始まりはいつも終わりとともにやってくる

なにかが終われば なにかが始まる

終わりなんて存在しない

あるのは常に始まりだ

右足が前に出ていた

左足が右足を追い越した

競争だ どっちが勝つかな?

僕は歩き出していた
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『或る夜のメロディ』(詩)

 ギターを手に取って 奏でるメロディ

 それはその時の自分を表す

 嬉しい時には嬉しいコードを

 悲しい時には悲しい旋律を

 今夜は悲しい気分だし 悲しいメロディ奏でよう

 悲しみどんどん膨れてく 涙が溢れて止まらない

 一曲終わって二曲終わって 三曲終わったその頃は

 不思議と涙が消えていた 奏でるメロディ変わってた

 悲しい気分を打ち消すように 右手がギターを掻き鳴らす 左手弦の上で踊る

 気分が次第に明るくなった

 我慢ができなくなってきて 喉が動いた 声を放った

 それが歌だ

 これが歌だ

 歌い終わって息を吐く 悲しみその時転げ出た

 続いておもいきり息を吸う 肺が埋められ 心が満たされ

 次に息を吐いた時 それはやはり歌になった

 独りきりの演奏 自分のためのコンサート

 奏者が笑って 観客も笑う つまりは自分が笑う

 今夜はあともう一曲だけ 歌ってみよう

 そんな気分だった

『長い夜』(詩)

 夜に独り 考える

 不安だ 明日という存在が どうしようもなく嫌になる

 明日なんて来なければいい 何度そう思ったことか

 そうだ 明日なんて来なければいい ずっと夜が続けばいい

 だけど明日が来なければ 今日の不安は消えなくて いつまで経っても夜と共にいる

 不安を 悲哀を 絶望を 消し去るためには明日に行くしかないのだろう

 どうせ黙っていたって朝ってやつは 明日ってやつは 勝手にやって来るんだもんな

 選択権はない 道は一つ

 でも選択肢が一つなら なぜ迷う? 迷う必要なんてないだろう

 道は常に一つだ

 夜に独り 考える

 この長い夜が終わった時 私は少しだけ変わっていそうだ

『仮面』(詩)

 人は仮面をつけている いくつもの仮面を持っている

 色々な人に接する時 数多くの仮面を そのつどつけ替える

 そんなことを続けていて それに慣れた時 私はよく自分を見失う

 どれが本当の私?

 家族と過ごしている時の私?

 友達と話している時の私?

 恋人と笑い合っている時の私?

 どれも正解で どれも不正解のような気がする

 本当の自分はどこに?

 一人でいる時 私は仮面を外す ならば それが真実の私?

 じゃあ仮面をつけている私はなに? 偽者?

 仮面をつけるということは 私が理想の私になろうとしている

 だったらそれも私だと思う

 結局わからない 自分が一番わからない

 不思議なことだ 不自然なことだ

 不条理なことだ 不自由なことだ

 本当の自分はどこに?

 ただ一つわかることは こうやって悩んでいる自分が

 きっと本当の私

『浮遊』(詩)

 落ちていく 落ちていく

 ゆっくり ゆるりと 落ちていく

 墜ちていく 墜ちていく

 ジットリ ドロリと墜ちていく

 無色に近い青

 死体に似た白

 それと自分

 ここにあるのはそれだけ

 ただそれだけ

 落ちていく 落ちていく

 ゆったり ふわりと 落ちていく

 墜ちていく 墜ちていく

 ネットリ グチャリと墜ちていく

 無限に近い青

 期待に似た白

 それと自分

 ここにあるのはそれだけ

 ただそれだけ

 それだけでは不満?

 体の向きを変える

 落ちてなどいなかった 墜ちてなどいなかった

 空に浮かんでいた

『創造の想像』(詩)

 空想して連想して

 仮想の世界を創り出す

 しかしそれは幻想で

 所詮は夢想の宇宙だと知る

 感想などない

 懸想する相手もなく 思想を共有する者もなく

 無想が楽だと諭される

 けれども再び意想を始め 奇想を狙ってみたものの

 予想どおりに理想は叶わず

 それでも止まらぬ妄想は

 しつこく創造を繰り返す

 創造の想像

 それは楽しくもあり 時々ちょっと騒々しい

『この手で掴むもの』(詩)

 僕らには二つの手がある

 これらにはそれぞれ 掴むものが決まっている

 右か左のどちらかに 収まるものはきっと愛

 残った一つに収まるものは 夢と呼ばれる光

 僕らはそれらを掴むため 宇宙に現れ 世界に落とされた

 だけれど 僕にはまだない

 愛も夢も 僕にはまだない

 両の手は なにも掴んでいない

 それは悲しいことかな?

 違うと僕は首を振る

 なにもないということは これから掴めるということだから

 つまり 無限の可能性があるんだ 右手にも 左手にも

 愛や夢 それらをいつか掴む日のため 僕の両手は今日も空

『夢から覚めた日』(詩)

 何度も思った

 もうあきらめよう 無理だって

 そのたびに否定してきた

 まだ大丈夫 もうすぐ夢が叶うさと

 だけど今度は さすがに折れそうだ 現実の厳しさに 全身を打ちのめされた

 夢から覚めた

 夢を見ていただけだった それが覚めて 心が冷めた

 涙は流れなかった ただ虚しかった

 ただ虚しかった

 そして悔しかった

 …………

 悔しい?

 どうしてそう思う?

 もう夢は叶わないと悟ったのに なぜまだ悔しいと思う? 虚しいとだけ思わずに 悔しいと思うんだ?

 そうかまだ

 まだ夢をあきらめきれてない

 まだ夢を まだ夢を追っている だから悔しいんだ

 だから悔しいんだ

 夢を見ていたんだ 悪い夢を

 でももう大丈夫

 夢から覚めた

 これまでは 漠然と夢を追う真似をしていただけ 現実に向き合おうとはしてなかった 夢を追っているという夢を見ていた

 でももう大丈夫

 夢から覚めた

『翼がなくても』(詩)

 幼い頃 僕らには翼があった

 毎日が楽しくて 空を飛び回っていた

 知っている世界は小さかった 知らない世界は大きかった

 だから僕らは もっと世界を知りたいと思った

 だから僕らは 翼を躍動させて空に昇った

 世界を見渡すために

 楽しかった あの時は毎日が幸せだった

 それがいつからだろう 変わってしまった

 楽しいことはなくなった

 世界を知れば知るほど 僕の世界は小さくなる

 僕と関係のある人が増えるたびに 僕は自己を殺す

 広がる世界が 僕らを押し潰していく 重力のように 闇のように

 僕らは地に墜ちた 自分を押し殺していくに連れ 背中の羽根は千切れていく

 やがて 僕らに翼はなくなった

 飛ぶことはもう 叶わない

 これが大人になるということなら 僕は大人になどなりたくなった 僕らは世界を知るべきではない

 本当にそうかな?

 声がした 空からだ 僕らが飛び回ることのできない蒼穹から 声が聞こえる

 上を見た 天使がいた そう見間違うほどに神々しい僕だった 幼い頃の僕だった

 前を見てみて

 小さい僕に言われて前を見る

 大地

 空と対を成す 偉大なる存在

 この大地も 空と同じだよ

 天使の僕が言う

 無限の空と平行して 地面も遥かな果てまで続いているんだよ

 君にもう翼はない けれどまだ足がある 大地を踏み 歩いていける足がある

 君は一人で歩いていけるんだ だから翼は必要ないんだよ

 小さな僕は消えた 僕の中に帰った

 そうだね

 翼がなくても 僕は

 進んでいける

 そうだよ

 翼がなくても 僕は

 僕らは

『終わり始まり』(詩)

 私はもうすぐ死ぬ

 病で

 まだ若いのに そう言われる歳だった

 無機質な白いベッドが 私の最期の場所となる

 瞼が段々落ちてきた 終わりがそこに そこに来ている

 瞳が完全に閉じた時 心臓が動くことをやめた

 私は死んだ

 死後の世界は闇 光のまったくない 漆黒の空間

 水の中にいるように 私の意識は浮いている 闇に呑まれて浮いている

 ふわふわふわふわ ふわふわふわふわ

 ふわふわふわふわ ふわふわふわふわ

 いつしか闇に変化が起きる 遥か向こうの一点に 眩い光が現れた

 あそこに行かなきゃいけないようだ 私は手足をばたつかせる

 なかなか進まないと思ったら 体が小さくなっていた まるで赤子のようだった

 それでもなんとかたどり着く 光の中へと潜り込む

 白いトンネル 瞬く道

 永遠にも刹那にも感じる時間が過ぎた

 道が終わり 私は違う場所に出た

 眩しい 眩しくてなにも見えない

 怖くて泣いた 大声上げて泣きじゃくる

 おぎゃあ おぎゃあと

 おぎゃあ おぎゃあと

 泣き声の合間に 別の声が割り込んだ

 ありがとう 生まれてきてくれて

 私は泣いた

 それは産声だった
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